大阪地裁は25日、危険運転致死罪ではなく殺人罪を認定しました。東名高速の煽り運転事故は危険運転致死罪認定で懲役18年。これほど連日社会的に影響を与えた事件があると、背景に何が存在するのか考えてしまいます。煽り運転行為は最近ではなく、ずっと前から存在していたと思いますが、現在ほど悪質ではなかったのか、今ほど情報網が発達していなかった為、世間に知れ渡る事件は氷山の一角であったのか、私が個人的に経験したことから思うことは、今から20数年前に普通免許初心者の頃、慣れない運転をしていますと、熟練ドライバーにクラクションを些細なことで鳴らされたり、車庫入れで怒鳴られたり、さらには一時停止を守っていると、クラクションを鳴らされたりと、肩身が狭くほんとに怖かったものです。今は、このようなドライバーに遭遇することは少なくなったと感じますが、5年位前からは自動車専用道路では車間を空けないで接近して走り、ライトを上下する後続車両、一般道路では車線変更の為、方向合図を出し車線変更をしようとした瞬間、猛加速してクラクションを鳴らし続ける車両に時々遭遇します。自分では、安全確認をした上で判断動作していたにも関わらずです。今、考えても理解不能ですので、取るべき行動はそのような理解不能な相手の視界から去ることです。その時も得体の知らない恐怖から身を守る為、減速して、できる限りそのような相手と距離をとりました。
昨年末に、会社に電話で、当社の事業車両に煽り運転されたとケンカ腰の口調で、苦情の電話がありました。告げられたナンバーの車両担当のドライバーはベテランで無事故無違反の優良ドライバーでした。すぐにドライブレコーダーを確認しましたが、煽り運転は見当たらず、相変わらずの安定した走行でした。暫く、視聴していると白い軽ワゴン車が、方向指示の合図も無く突然、右側車線から直前に入ってきた後、信号交差点で当社車両に左折進路妨害をしていた映像が確認できました。それから、私は外回りに出ました。同じ日に電話の主は仲間を連れて会社の事務所にやってきたそうです、対応したのは、車両采配に追われる社長だけでした。謝罪しろと一点張りで、大声で近隣住民に「この会社は煽り運転の会社だ。」とわめき、4時間ほど居座りました。会社としては謝罪する事実は無いと判断しており、ドライブレコーダーを操作できる私の帰りを待ち、ケンカ腰の電話の主は警察を呼んで対応してもらいました。警察にもドライブレコーダーの映像を確認してもらい、事なきを得ました。
煽り運転の事故で死亡した方を思うとどれ程無念か、心が痛みます。判決の報道を見て法の裁きは限界があると痛感します。判例は社会に大きく影響します。多様な解釈がされます。そのため不都合が発生します。私が思うことは、自衛するしかないのだと結論でした。死んでしまったら、元も子もありません。